特産の赤しそで、赤く染まった地ビール「朱雀」=奈良県明日香村で2024年10月18日午後1時40分、皆木成実撮影

 「飛鳥・藤原の宮都」が9月、世界文化遺産に推薦されて喜びに沸く奈良県明日香村で、構成資産のひとつ、キトラ古墳の四神壁画(国宝)にちなんだ赤い地ビール「朱雀」が発売されて好評だ。「奥大和ビール」(宇陀市)と村とのコラボ企画で、四神の残りの白虎、玄武、青龍の各ビールも発売される予定。

 朱雀は1本(330ミリリットル)1100円で9月13日発売。スパイスの赤しそがほんのりと香り、世界遺産推薦を祝うようにビールを赤く染める。赤しそは今年から村民有志らが耕作放棄地計約15アールに栽培し、特産品化を進めている。朱雀は11月ごろまでの限定販売で、計4種類がリレー方式で順次、店頭に並ぶ。

耕作放棄地で栽培されている赤しそ(手前)。周囲の景観に溶け込んでいる=奈良県明日香村提供

 奥大和ビール代表の米田義則さん(44)は「ビールが明日香村訪問のきっかけになってくれればうれしい」と話している。近鉄飛鳥駅前「飛鳥びとの館」など村内の土産物販売店・飲食店で販売。問い合わせは村観光農林推進課(0744・54・9020)へ。【皆木成実】

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