お金に関する知識と判断力を身に付けてもらう金融経済教育セミナーが1日、松山市立石井小学校で開かれた。4月に発足した官民合同の新組織「金融経済教育推進機構(J―FLEC)」(東京都中央区)の高沢滉(ひろ)さん(28)が講師を務め、5年生約130人を対象に売買契約や銀行業務などについて解説した。
セミナーは愛媛銀行(松山市)の協力で開催。J―FLECが銀行と共催するセミナーは西日本では初めて。
高沢さんは「銀行で年利1%の場合、1万円の貯金は来年にはいくらになるか」といったクイズを交えながら、プロジェクターを使って、お金の使い方▽貯蓄の仕方▽けが、病気、事故などお金が必要になる生活上でのリスク▽貸し借りや詐欺などのトラブル――について説明した。
歌手になるのが夢という伊賀上結衣さん(11)は「計画的にお金を使うことが、将来なりたい仕事に就くために重要だと分かった。お金の使い道を両親と相談したい」と話した。
J―FLECは、政府や日銀などが4月に設立し、8月に本格始動した。少額投資非課税制度(NISA)などを活用した資産形成を学んでもらい、政府が進める「貯蓄から投資へ」の流れを後押ししようと、講師を学校や企業、公民館に派遣する出張授業を受け付けている。【鶴見泰寿】
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