「ミナミ・フライング万博」をPRするNDKの上山勝也会長(後列左から3人目)をはじめとした関係者ら=12日、大阪市中央区の道頓堀

2025年大阪・関西万博の開幕まで13日であと1年に迫る中、大阪・ミナミで13日から約半年間、万博の開催機運を盛り上げるイベント「ミナミ・フライング万博」が始まる。道頓堀や戎橋筋、高島屋前のなんば広場などの繁華街で定期的に万博関連イベントを開き、ミナミらしい〝おもろい〟仕掛けを行う計画だ。

主催は地元商店会や南海電気鉄道などミナミを拠点にする各企業・団体がつくる「なんば・道頓堀公共空間活用連絡会(NDK)」。ミナミを街ごとテーマパークにし、万博開幕のちょうど1年前からフライング気味に「先やってますねん!」のいちびり精神で各イベントを順次行う。

第1弾は今月13~28日の間、大阪名物の粉もんグルメ「たこ焼き」を万博にパビリオン出展予定の米国やイタリア、スイス、中国など8カ国をイメージした創作たこ焼きを期間限定販売する「道頓堀たこ焼EXPO2024」を開催。たこ焼き店「たこ家道頓堀くくる」を展開する白ハト食品工業(大阪府守口市)の二宮末己(すえみ)・専務執行役員は「道頓堀の各店に足を運んでいただき、万博の機運醸成になれば」と語った。

道頓堀のたこ焼き8店が世界8カ国をそれぞれイメージし、期間限定で販売する創作たこ焼き=12日、大阪市中央区

また、春の大型連休(GW)が始まる今月26~28日の3日間は、高島屋大阪店前のなんば広場で能登半島地震の復興支援も目的としたイベントを開催する予定。音楽ライブやサーカスの各ステージのほか、北陸3県に関連する物販や万博PRの各ブース、廃棄予定の富山県産の花を使う「フラワーカーペット」の展示も行う。

道頓堀川沿いをパレードして「ミナミ・フライング万博」をPRする関係者ら(右手前から2人目はNDKの上山勝也会長)=12日、大阪市中央区

12日はパフォーマーや学生も含め関係者ら約30人が道頓堀川沿いで来街者らに手を振ったりしながら、イベントをPRするパレードを行った。串カツ店「串かつだるま」の経営者でNDKの上山勝也会長(道頓堀商店会会長)は、万博の開幕1年前から万博後まで国内外の人たちに「ミナミへ行ったら『おもろいこと、やってる』という街にしたい」と話した。

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