「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉もありますが、サントリーが“適正飲酒”を進める、新たな活動を始めると発表しました。
ワインにチューハイ、ビールなど、さまざまなお酒を楽しむ人たち。
東京・ミッドタウン日比谷に登場したバー。
その壁に貼られているのは、「酒に溺れず、酒を味わう」「鏡にうつしても、恥ずかしくない飲み方を」、適正飲酒を呼びかける歴代のキャッチコピーです。
ここは、6日から期間限定でオープンする適正飲酒について、理解を深めながらお酒を楽しめるバー。
飲めるのは1人1杯のみで、お酒とともに水とノンアルコール飲料も提供します。
メニューには、ドリンクに含まれる純アルコールの量も書かれていて、自分に合ったドリンクを選ぶことができます。
サントリー・鳥井信宏社長:
適正飲酒のことはずっと啓もうを続けてきたし、今回、適正飲酒の大切さと、色んなお酒・ノンアルコールも含め、いろいろなものがあり、それを体験してもらい、楽しんでもらうことが本当に大事だと思っている。
サントリーは6日、ドリンクスマイルという適正飲酒とお酒の魅力を伝える活動を新たに始めると発表。
企業や大学、自治体向けに飲酒の知識を伝える他、VR(仮想現実)でウイスキー蒸留所の見学ができるなど体験コンテンツも提供します。
実は、コロナ禍で自分の適正量を知らずに過ごしてきた新入社員に、正しいお酒の飲み方を教えてほしいという企業側からの要望もあったといいます。
サントリー・鳥井信宏社長:
来年に3万人のセミナーを展開していきたい。2030年くらいまでには20万人、25万人くらいまでは直接セミナーをしていきたい。
2024年2月、厚生労働省が飲酒のリスクを周知するため、飲酒の量による健康リスクなどを示したガイドラインを国として初めて公表するなど、近年、適正飲酒の必要性が指摘されています。
酒は、なによりも、適量ですという広告を展開するなど、1986年から適正飲酒の大切さを訴え続けてきたサントリー。
正しい量で長くお酒を楽しんでもらうために、酒類メーカーの取り組みは広がっています。
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