愛媛県松山市の観光スポット・道後温泉で7日、秋の全国火災予防運動に合わせて、南海トラフ地震の発生を想定した防災訓練が行われました。

道後温泉地区の防災訓練は今回で9回目。会場となった道後の老舗旅館「ふなや」で、南海トラフ地震の発生で調理場から出火した想定で始まりました。

訓練では旅館やホテルの従業員、地元の消防団員ら約160人が、宿泊客を建物の外に誘導したり、ケガ人を担架で運び出したあと人力車で緊急避難場所の道後公園まで運んだりしました。

また市内各地が冠水する記録的な大雨があったことから、片足にそれぞれ5キロの重りをつけ、水の中を歩く感じを体験するコーナーも初めて用意されました。参加者は歩きづらさを体験し、改めて早めに避難する重要性を実感しました。

道後温泉地区では今後も訓練を重ねて、災害に強い観光地づくりを目指す考えです。

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