皮をむいた聖護院かぶらをかんな(奥)でスライスし、半円状に広げ、虫食いを確認しながら塩を振って3日間寝かせる=京都市左京区で、日高沙妃撮影

 立冬の7日、京漬物の老舗「大安」本店(京都市左京区)で京都の冬の風物詩「千枚漬け」の漬け込み作業が公開された。

 千枚漬けは、直径20センチ、重さ約2キロの京野菜・聖護院かぶらの漬物。法被姿の名人たちが、手際よく一つ一つ皮をむき、かんなで厚さ2・6ミリにスライス。さらに半円状に広げて塩を振り、重ねた上に重しを置いて3日間寝かせ、昆布と秘伝調味液に2日間漬け込む、という一連の伝統手法を披露した。

 今夏は、高温と雨不足で収穫量は振るわなかったが、質の良いかぶらを入荷。大角安史社長は「千枚漬けは手間のかかる漬物ですが、皆さんのおいしいという笑顔のために頑張っています。ぜひお召し上がりください」と話した。【日高沙妃】

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