11月17日の「世界早産児デー」に合わせて、小さく生まれた赤ちゃんの“生きようとする力”を伝えようと、福井市内にある病院で11日から写真展が始まりました。出産当時の母親の不安な気持ちを和らげ、他にも同じ境遇の人がいることを知ってもらおいうという思いが込められています。
          
福井県立病院で開かれている「小さな命の写真展」には、早産などで出生時の体重が2500g未満の低出生体重児として生まれてきた小さな赤ちゃんたちの姿が収められた写真が並んでいます。
   
出産当時の母親の不安な気持ちや、子どもの成長を願うメッセージとともに、出生時の写真と元気に育っている様子を収めた写真が、並べて展示してあります。

<写真に添えられた母親からのメッセージ>
「NIUCで初めて面会したときは、あまりの小ささに触れるのも怖かったのを覚えています。たくさんの方のおかげで、今では毎日楽しそうに保育園に通っています」
    
写真を提供しているのは、小さく生まれた赤ちゃんを持つ母親たちのサークル「カンガルークラブ福井」です。県内で写真展を開くのは3回目で、病院内での開催は今回が初めてとなります。
 
県健康福祉部こども未来課の大谷住恵さんは「小さいお子さんをお持ちの保護者の方はいろんな不安を持っていると思うので、写真展でほかにも同じような方がいるということを知ってもらえたら」と話します。
  
「カンガルークラブ福井」では、県内で生まれたリトルベビーの母親や家族を対象に母子手帳のサブブックとして使用する「リトルベビーハンドブック」の制作や普及活動にも取り組んでいて、今回も企画展に合わせて「リトルベビーハンドブック」の展示も行っています。
 
リトルベビーハンドブックは、出生体重が1500g未満の子ども、または2500g未満の低出生体重児で手帳を希望する人を対象に、総合周産期母子医療センターや各市や町の母子保健担当課の窓口などで配布されています。
  
写真展は17日まで県立病院の1階ロビーで開かれていて、期間中は展示の入れ替えをしながら計36人の小さな赤ちゃんの写真が登場します。

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