きょう13日(水)も、各地で季節外れの暑さに。

「11月なのに?」「そもそも今、何月でしたっけ?」と口にする方もいるのではないだろうか。高温記録が多発する異例の秋…いつ、“今の時期らしさ”がやってくるのか?見ていきたい。

晩秋に夏日記録が続出!

秋の柔らかい日差しの下、13日(水)の昼間は各地で暖かな陽気、小春日和となった。

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関東から西で最高気温が20℃を超え、高知市では今月6日目の夏日となる25.7℃を観測。南国高知とはいえど11月にここまで夏日が多いのは、1977年以来47年ぶりのことだ。そのほか、本州では三重県や和歌山県で、九州では鹿児島県などで25度以上の夏日になった。

この季節外れの暑さの原因は、日本の上空を覆う10月並みの暖気だ。

暖かさのピークは日曜日…19日からは一転!

週末に向けて暖気の勢力が増していき、17日(日)には、夏日レベルの暖気は、西日本を中心に、関東や北陸の一部にかかり、20℃レベルの暖気が東北までを覆う予想だ。

14日(木)から17日(日)までは、汗ばむくらいの陽気で、軽やかな服装で紅葉狩りを楽しめそうだ。

ところが一転。週が明けると、北から寒気が押し寄せてきて、底となるのが19日(火)。

標高の高い山で雪化粧レベルの寒気が、関東や北陸、さらに四国や九州にまで南下。平地で雪になる寒気が東北までをスッポリと覆い、数日で展開がガラッと変わってしまう。

暖かいのは週末まで!週明けから師走並み

各地の予想最高気温でも週末までと週明けでメリハリが出てくる。

17日(日)までは平年より高く、ピークの17日(日)は東京都心の最高気温が10月中旬並みの22℃。平年を6℃も上回り、昼間は薄着でも過ごせるくらいの気温である。さらに既に今シーズン、冬の便りが届いている信越地方や東北地方でも20℃を上回りそうだ。

その一方で、週明けの18日(月)からは平年並みもしくは平年を下回る数字だ。19日(火)は東京都心で12月上旬並みの13℃。関東よりも北の地域ではたった2日間で気温が10℃以上も低くなり、軒並み12月の空気感に変わる見込みだ。北海道や東北では平地でも雪が降り、関東甲信越でも山沿いは雪の可能性がある。

今年の冬は、ラニーニャ現象の兆候が顕著になり、平年よりも寒い冬になると予想される。遅れている季節感に油断せず、冬への準備を着実に進めて頂きたいと思う。
【執筆:フジテレビ気象センター気象予報士 樋口康弘】

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