岡山県は11月15日から1カ月間、解禁されたツキノワグマの狩猟について、県内の狩猟者らに対して自粛を要請しました。生態系のバランスを保つためとしています。
(岡山県 伊原木隆太知事)
「ツキノワグマ猟の自粛を要請した。岡山県だけでなく兵庫県、鳥取県も同様、上限を超えた127頭捕っているのが分かった」
県によりますと、15日から1カ月間解禁するツキノワグマの猟について、11月1日に県の猟友会に文書で自粛を要請したということです。県は毎年クマの生息数に基づいて、岡山、兵庫、鳥取にまたがるエリアでの捕獲上限数を設定しています。10月中旬までで、捕獲数が上限を超えていることから、生態系のバランスを保つためとしています。
一方で2024年度、県内のクマの出没件数は、11月13日時点で123件と、既に前の年度を上回っていて、クマと遭遇する危険性は高まっていることから、県は「保護の観点から狩猟の自粛を求めるが、人的被害の防止に最優先で取り組む」としています。
自粛要請は、狩猟を解禁した2017年度以降、初めてです。
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