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<食事内容ではなく、食べるタイミングを変えるだけで、被験者の体重が大幅に減っていることが判明>
時間制限食事法、1日の食事回数を減らすこと、そして朝により多くのカロリーを摂取することは、いずれも効果的な減量方法である可能性が最近研究で判明した。
オーストラリアのボンド大学の研究チームが、これらの3つの食事方法に関する過去29件の臨床データの再分析を行なった。これらの試験はすべて、標準治療や栄養指導を受けた対照群と比較されている。
その結果、これら3つの方法ともに食事内容を変えるのではなく、食べるタイミングを変えるだけで、被験者の体重が大幅に減っていることが判明した
食事のタイミング、つまり一般的には「インターミッテント・ファスティング(IF/断続的断食)」として知られる食事方法への関心が高まっているが、食事内容の「何か」を変えるのではなく、「いつ」変えるかに焦点が当てられている。
時間制限食事法
時間制限食事法では、たとえば、8時間以内に食事をし、残りの16時間をファスティングに充てるというように1日の中で食事をする時間枠を短縮する。
栄養の専門家によると、このことによって体内の消化機能に休息時間が与えられ、他の機能に集中することができる。また、ケトーシス(脂肪細胞をエネルギーとしてケトンを生成する状態)を引き起こし、食事の糖分ではなく、体の脂肪がエネルギー源として使用されるという。
1日の食事回数を減らす
1日の食事回数を減らすことや食事を抜くことは、時間制限食事法と同様の効果をもたらし、ファスティングの時間を長くすることにつながる。
朝により多くのカロリーを摂取する
1日のうちの早い時間帯により多くのカロリーを摂取することも、ダイエットに効果的な可能性がある。朝は消化機能が食べ物、特に糖分を効果的に処理し、溜め込まずにエネルギー源とする時間帯だからである。
◇ ◇ ◇12週間のランダム化比較試験[被験者をランダムに複数のグループに分け、治療法の効果を検証する研究方法:RC]に参加した2485人のデータを調査した結果、上記の3つの食事方法のいずれも体重減少に効果的であることが判明した。
中でも最も効果的だったのは、1日の食事回数を減らす方法であった。カロリーを朝に集中させる方法は、それに次ぐ良い結果をもたらし、時間制限食事法はこの3つの中では減量に最も効果が低いと研究者らが結論づけた。
これらの[研究をさまざまな角度から検証する]メタ分析には、時間制限食事法が17件、食事回数に関する研究が8件、カロリー配分に関する研究が4件含まれている。しかし、29件の研究のうち22件については「高い懸念がある」と評価され、一部の研究の方法に一貫性がなかったことに言及している。
そのため今後、より多くの人を対象とした長期間にわたる研究のうえ、本研究の有効性が調査されることになる。
【参考文献】
Liu, H. Y., Eso, A. A., Cook, N., O'Neill, H. M., Albarqouni, L. (2024). Meal Timing and Anthropometric and Metabolic Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis, JAMA Network Open 7 (11): e2442163.
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