秋田県横手市の工房で、2025年の干支「巳」にちなんだ土鈴作りが最盛期を迎えています。

横手市の工芸品「中山人形」の工房「樋渡人形店」では、2025年の干支「巳」にちなんだヘビの土鈴作りが進められています。絵付けするのは、中山人形のただ一人の職人・5代目の樋渡徹さんです。

中山人形は、明治時代に旧平鹿町中山地区に誕生した秋田県指定の伝統的工芸品の土人形で、特徴は色鮮やかな色彩です。

土鈴は、白いヘビで干支の漢字が表現されています。この工房で作られる干支の土鈴の中で、唯一動物の形をしていません。宝珠の金や炎の赤、ヘビの白など6色を塗り重ねて完成です。

樋渡さんは「金色とか黄色・緑・ピンク・赤と鮮やかな色を使っているので、きらびやかに見える」と話します。

また、土鈴は厄を落とす神社の鐘の役割を果たすといわれています。

樋渡さんは「飾っておくだけではなく、カランカランと音を鳴らして、干支のヘビの土鈴はなんでも願い事がかなうという意味合いもあるので、色々な願いがかなうようになればと思う」と思いを込めて作業を進めています。

ヘビの土鈴は 12月中旬までに約1600個作られ、県内の土産品店などで販売されます。

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