信州の年末年始に欠かせない「年取り魚」です。中南信でよく食べられている「ブリ」は豊漁で価格が下がる可能性があり、東北信で食べられる「サケ」は不漁で高値傾向。「明暗」が分かれています。
新鮮な海産物が並ぶ長野市の鮮魚店。12月に入り、そろそろ信州のお年取りに欠かせない「あの魚」の値段が気になってくる時期です。今年の値段どうなのでしょうか?
(アナウンサー)
「ブリは、今年も豊漁。比較的手頃に手に入るかもしれません」
中南信の「年取り魚」のブリ。福井県・日向漁港では12月3日、一日で8000匹もの寒ブリが水揚げされました。「空前の大漁」だった2023年を上回る兆しもあるそうです。
ブリは今年、全国的に豊漁で、この状況が続けば、天然物は例年よりも価格が下がる可能性があるということです。
角上魚類・渋沢章 店次長:
「現時点でも天然ブリは例年より多く入っていますので、値段はまだそこまでお安くはなっていないんですけど、脂の乗りなどはかなりいい感じで入荷しています」
年取りはブリ(長野市から):
「安かったので、あら煮に、大根と一緒に煮ればいいかな。好きなものが安くなるのはありがたい」
一方、東北信の「年取り魚」のサケ。
12月の上旬というとー
店員:
「例年は4、5倍は置いてある」
ここ数年、不漁が続いています。今年もその傾向は変わらず、入荷量が少なく、高値傾向だと言います。
年取りはサケ(長野市から):
「例年と比べて若干高くは感じますけど、必要で予算の範囲だったら食べたい」
角上魚類・渋沢章 店次長:
「(去年よりも)1割ぐらいは高く推移していますね。ブリは豊漁、サケは不漁と、かなり明暗は分かれているかと思います」
せっかくなので、他にもお手頃な海産物を教えてもらいました。
角上魚類・渋沢章 店次長:
「今年のカニもいいと思います。タラバガニが少し高くなっているんですけど、ズワイガニは例年と同じ、据え置きで販売。カズノコは例年より1割ほど安くご提供できる。国産もかなり入ってきていますので、いい状況が続く」
明暗は分かれましたが、店では、年末年始の食卓を華やかに彩ってもらえるよう品ぞろえを頑張っていきたいとしています。
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