ユネスコの無形文化遺産に、日本の「伝統的酒造り」の登録が決まりました。

 日本酒を醸造する酒蔵が増えている北海道。

 関係者から喜びの声が上がっています。
     

 南アメリカのパラグアイで開かれたユネスコの政府間委員会。

 日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」を、無形文化遺産に登録することを決めました。

 創業1872年、日本酒「千歳鶴」のブランドで知られる札幌市中央区の酒蔵「日本清酒」でも喜びの声があふれました。

 「伝統的酒造り」とはカビの一種「こうじ菌」を使った醸造技術のことで、文化庁によると500年以上前に原型が確立したといわれています。

 無形文化遺産とは芸能や伝統工芸技術などのうちユネスコが国際的に保護すべきと認めたもので、日本では「歌舞伎」や「和食」などに続き23件目となります。
     
 「残念ながら日本酒の売り上げは国内では10年間数字が落ちているが、輸出は毎年伸びている。欧米を中心に日本酒の良さを理解してくれている。ますます輸出には力を入れていきたい」(日本清酒 川村哲夫社長)


 酒蔵に併設されたミュージアムを訪れた人からも、日本酒への期待の声が相次ぎました。 
    
 「これを機に自分でもいろいろ勉強して、SNSなどで共有してみたい」(酒蔵を訪れた人)

 「おいしい。日本酒が好きです」(台湾からの観光客)       

 「日本清酒」では、2023年に酒蔵を新設しました。

 日本酒の新たな可能性も視野に入れています。
     
 「海外の人に認められたり、日本の若い人にも食中酒にあう日本酒が認められたりしているので、パスタやパンにもあうような日本酒造りを広めていきたい」(川村社長)

 これから迎える年末年始、日本酒に接する機会が増える季節です。

 日本独自の「伝統的酒造り」に改めて注目です。

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