44都道府県で今季一番の寒さとなった9日。本格的に寒くなるこの時期に注意してほしいのがヒートショックです。
高齢者の入浴中の死亡事故は、月別に見ていくと、寒くなる10月、11月、そして12月にかけて増えています。
死亡事故の全ての原因ではありませんが、特に注意が必要なのがヒートショックです。
ヒートショックは、急激な温度変化で、血圧が変動して心臓血管の疾患が起こるということ。これによって浴室で溺れたり、頭を打ったりするリスクがあります。
【関西テレビ・加藤さゆり報道デスク】「高齢者の方が多いということなんですけども、高齢の方は、そもそも認知機能や身体機能が低下してる中で、思いがけない事故が起きがちなんですけど、浴槽で溺れて亡くなる方は、年間溺れて亡くなる方の7割ぐらいを占めていて、一昨年だけで比べますと、交通事故の方の2倍はあるそうなんです」
■ヒートショックは血圧の変化に応じて、山型と谷型に分かれる
ヒートショックに詳しい東京都市大学の早坂信哉教授によると、ヒートショックには、血圧の変化に応じて、山型と谷型に分かれるそうです。
まずは、山型。暖かい室内から寒い脱衣所は、浴室に移動する際に血圧は、ぐっと上昇します。この際に、特に高齢者の方、心筋梗塞などに警戒が必要です。
谷型は、お湯に浸かっていると、逆に血圧が下がっていくんですね。ここで立ちくらみが起きたりする。お風呂から立ち上がって、ふらっとする立ちくらみの瞬間に頭を打ったり、溺れたりしてしまう。これは高齢者だけじゃなくて、若者にも注意が必要です。10度以上の温度の変化があると危険です。
■ヒートショック診断
あなたの入浴方法は間違っていないんでしょうか。
ヒートショック診断テストです。
3個以上当てはまるという方は、お気を付けください。
・入浴前よりも後に水分を取る
・食後すぐにお風呂に入る
・家族に声をかけずに入る
・風呂場が寒くても我慢する
・すぐ湯船につかる
・熱々の湯船につかる
・湯船から出るとき、立ちくらみすることがある
・湯を張るときはふたをする
・サウナで水風呂に入る
■ヒートショックを防ぐには
ヒートショックを防ぐには以下のような対策があります。
・お湯をはる時に浴室をあたためておく
・入浴前に水分補給
・お湯は40度程度。入浴前は多めにかけ湯をする。
・入浴時間は10分程度。長風呂はNG
これから寒くなりますので、十分に気を付けてください。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2024年12月9日放送)
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