12月6日、女優で歌手の中山美穂さんが自宅マンションの浴室で亡くなっているのを発見されました。入浴中に起きた悲劇の原因としてヒートショックの可能性も指摘されています。

寒いこの季節に気を付けなければいけないヒートショックは、急激な温度差で血圧が大きく変動することで一過性の意識障害を起こすことです。

暖かい室内から寒い脱衣所に移ると血管が縮んで血圧が上昇、浴室でさらに上昇したところで暑いお湯に浸かると血管が広がって血圧が下がり、意識障害を起こしてしまいそのまま溺れてしまうこともあるそうです。

こちらは高齢者の浴槽内での不慮の事故の発生件数です。

1月は8月・9月の約10倍。寒い季節に多く発生しているのがわかります。

まさに、これからの季節注意が必要です。

総務省地域力創造アドバイザー
(元牧之原市長)西原茂樹さん:
私も高齢者なので気を付けてます。高齢者の三大死亡原因として「転倒」「餅をのどに詰まらせる」「ヒートショック」が挙げられるくらいだから。ヒートショックで亡くなる人は交通事故よりも多い

入浴中の事故は持病や前兆がなく起こる可能性も。どう気を付ければいいのか?主にこのような6つの対策があげられます。

例えば入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく。

VTRでも紹介した小型の暖房器具を活用。湯船のフタを開けたままお湯を張るのも有効。

また熱いお湯で長湯をしすぎないことも重要。

42℃のお湯で10分入浴すると体温が38℃近くになり、高体温などによる意識障害を起こす危険性も高まるそうです。長湯しがちな人は注意が必要です。

総務省地域力創造アドバイザー
(元牧之原市長)西原茂樹さん:
41℃以下で10分目安の入浴では物足りないね。入浴の時に家族に声をかけるのは大事

お風呂以外、例えば暖かい室内から廊下やトイレに行くとき少しの間だからと薄着で新聞を取りに行くときなどもヒートショックに注意が必要です。

冷えが気になったら1枚羽織ったりスリッパを履いたりすることで予防できるほか、ヒートショック予報をチェックすることも大切と言えそうです。

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