今年も残すところあと19日。
宮崎県日南市の飫肥城には、江戸時代から伝わる正月飾りが設置され、新年を迎える準備が進んでいます。

飫肥城の大手門では、新年の準備を始める「正月事始めの日」に合わせて、飫肥藩に代々伝わる正月の飾り付けが行われました。

竹に張ったしめ縄には、縁起物のウラジロ、ユズリハ、ダイダイを飾り、米や干し柿、炭が入った白い包みを取り付けます。
そして、門松には、「うれしい」「喜ばしい」などに通じるシイの木を束ねた節木に、松や梅、南天を添えて、正月飾りの出来上がり。

訪れた観光客が、早速、正月飾りと一緒に写真を撮っていました。

(愛知県からの観光客)
「竹にしめ縄というデザインは初めて見ました。新しい年が明けるんだという気がします。」

(飫肥城下町保存会 後藤廣史 事務局長)
「今年は地震や台風など、自然災害が多くありまして、飫肥の由緒施設も被害にあいました。来年は、ぜひ、いい年になりますように、心を込めて正月飾りを飾りました。」

飫肥城の正月飾りは、年明け1月15日まで設置されているということです。

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