観光オフシーズンの新潟県佐渡市小木地区で行われていたのは、たらい舟づくり。
佐渡観光のシンボルとなっているたらい舟は、その製作技術が国の重要無形民俗文化財に指定されていますが、作り手は減り、今では金子啓次さん以外にほとんどいません。
そんな中、たらい舟製作の技術を学ぼうと、北海道からやってきたのは大学生の高橋小都さん。
【北海道教育大学3年 高橋小都さん】
「お客さんの驚いた表情とか、『こんなに素晴らしい時間、濃い15分は初めて』という言葉に船頭の心も動かされる」
去年、たらい舟づくりやたらい舟の船頭として金子さんのもとで修行していましたが、たらい舟に魅了され、今年も手伝いに訪れました。
2人の作業中にやってきたのは、地元の児童たち。
総合学習の一環で、金子さんからたらい舟づくりの説明を聞き挑戦するも、高い技術が求められる作業に苦戦します。
職人技を間近で見た児童たちは、地域の伝統に対する関心を高めていました。
【児童】
「ハンマーで叩くところが難しかった」
【児童】
「難しかったけど、体験できてよかった」
【たらい舟製造職人兼船頭 金子啓次さん】
「若い人たちに知ってもらう。実はこうなんだなと知ってもらうことは、これからのつながりができていいのかなと思う」
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