犬や猫などのペットの高齢化が進み、飼育放棄などの問題が深刻化しています。

小学生たちにこうした状況を考えてもらおうと、俳優の寺田心さんが取り組む出前授業を取材しました。

東京・渋谷区にある区立小学校では、シニアの犬や猫に対して、どう接するかという授業が行われました。

講師は、俳優の寺田心さんが務めました。

子役として一世を風靡した寺田心さんは、現在高校1年生。

自宅で犬を飼いながら、シニア犬が暮らす老犬ホームでボランティアに取り組んでいます。

ペットライン特別授業 プロジェクトアンバサダー・寺田心さん:
きょうは僕が先生になってみんなに、シニア(犬猫)の備えについて授業していきたいと思います。みんなが飼っているワンちゃんネコちゃん、僕の愛犬たちもそうだけど、僕たちと同じように年をとります。

犬や猫は年の取り方が人よりも早く、大型犬は人の約7倍、中型・小型犬や猫は約4倍早く年を取るとされています。

年を取ると体にどんな変化があるのか、児童に高齢者体験セットを付け、疑似体験してもらいました。

年を取り生活に支障が出るのは、人もペットも同じです。

ペットライン特別授業 プロジェクトアンバサダー・寺田心さん:
階段は大変になってしまう場所の一つのだけど、どうして階段が大変になると思いますか。

参加した子ども:
おじいちゃんになったら(階段を)上れない可能性もあるから。

寺田心さんは「段差をさけるために、ワンちゃんネコちゃんのためにどんな工夫ができるか、クイズをしたいと思います」とクイズを出題。

1. 階段に行けなくする
2. スロープを使う
3. 抱っこする。

正解は…実は全部正解です。

ペットライン特別授業 プロジェクトアンバサダー・寺田心さん:
段差だけではなく、つるつるのフローリングの床もめちゃくちゃ危険になります。

授業では、ワンちゃんとのふれあいタイムもありました。

子どもたちは、しっかりと「触っていいですか?」と聞いてから犬に触っていました。

小学6年生・篠原果鈴さん:
(授業を受けてみてどうでしたか?)ゴールデンレトリバーは、私たちよりも7倍早く年を取ってしまうことを初めて知りました。

小学6年生・小山詩歌さん:
階段で抱っこしてあげるとか、ささいなところで気遣ってあげる。

小学5年生・彦久保款慈さん:
滑らないように、何も敷いていない廊下を少なくしています。

寺田心さんは「しっかりまずは自分の愛犬をかわいがってあげて、シニアを迎えてもストレスなく不自由なく暮らせるように、きょう学んだことをしっかり生かしてほしいと思っています」と話しました。

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