2024年度、新潟県で初めて実施した教員の秋採用について、県教育委員会は「採用予定者の確保に一定の効果が出た」と評価した。一方で、夏に小学校の教員として合格した70人が辞退していて、県は採用後のキャリアアップを支援するなどし、県の教員の魅力向上に努める考えだ。

採用予定者数足りず…初の“秋選考”実施

県教育委員会は2024年度、教員の採用試験について、毎年7月に行う選考で採用予定者数が一部足りなかったことなどから、初めて11月に秋選考を行った。

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この結果、夏と合わせて2024年度、1210人が出願し、県教育委員会は常任委員会で「一定の効果が出た」と報告した。

一部では教員不足続く「講師確保へ全力尽くす」

一方、中学校の国語など一部では教員の不足が続いている。

県義務教育課の大島一英課長は「全体としては、おおむね採用予定数は確保することができたが、不足した一部の種別・科目については今後、出願者に対して講師登録を働きかけるなど、未配置を生じさせないため講師の確保に全力を尽くしていく」と話した。

合格した70人が辞退…キャリアアップ支援で魅力向上へ

また、夏に小学校の教員として合格した70人がその後辞退を表明。多くは県外在住者で、他の自治体での採用が決まったことを理由に挙げる人もいたという。

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高橋直揮県議は「教員の魅力そのものを高めていくことが必要」と話すと、大島課長は「自らのキャリアアップにつながることができるということを伝えて、新潟県の教員の魅力を高めていきたい」と返答した。

県は採用後のキャリアアップを支援するなどし、県の教員の魅力向上に努める考えだ。

(NST新潟総合テレビ)

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