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20日は、急増するインフルエンザの話題です。

2024年のインフルエンザは感染力が強いタイプだということで、急激な広がりを見せており、重症化するケースも見られています。医療現場を取材しました。

20日に発表された全国のインフルエンザ患者数は、前の週から倍以上に急増。
東京都でも患者数が前の週の倍を超えて注意報レベルになりました。

19日、東京都内のいとう王子神谷内科外科クリニックでは、取材中に発熱などの症状で診察を受けた患者7人のうち5人がインフルエンザでした。

伊藤博道院長は「パンク寸前というか、パンクをはるかに通り越しています。インフルエンザだけでいうと、開院以来、過去最も激しい感染状況。少なくとも感染者が急増する伸び率のすさまじさは過去最強、最速というスピードだと思います」と話します。

この“病院パンク状態”は、各地で広がっているようです。

SNS上では「発熱外来、どこも予約いっぱいで無理らしい」「診察の予約が埋まってて病院迷子です」といった声が多数上がっています。

2024年のインフルエンザには、どんな特徴があるのでしょうか。

まず、症状の特徴として「胃の不快感・吐き気」があげられます。

そして、もう1つの特徴は「大人が先に感染」ということです。
インフルエンザといえば子どもが先にかかるイメージがありますが、伊藤院長によりますと、2024年は大人の感染が先だということです。

家族全員がインフルエンザに感染したという男性患者も、家族の中で最初に感染したのは妻だったといいます。

取材中もインフルエンザと診断された患者は全員が大人。
コロナが明けて、国内外の人の動きが広まっていることが要因ではないかとみられています。

そして、ウイルスの種類にも注目です。

伊藤院長によると、2024年は「pdm09型」のインフルエンザA型が8~9割以上を占めているということで、「時々大流行する年のパターンに似ているんではないか」としています。

「pdm09」というのはインフルエンザのウイルスの種類で、pdmというのは「パンデミック」、そして09は「2009年」を表していて、これは2009年に世界的に大流行した新型インフルエンザのウイルスだということです。

特徴は「感染力が強い」ということで、急激に広がり大流行にも注意が必要ということです。

では、私たちはどうやって感染しないように対策したらいいのでしょうか。

もちろん基本的な感染対策も大事ですが、他にも「帰宅後すぐに入浴」「歯周病菌を増やさない」といった習慣に気を付けることが大事だそうです。

入浴については、帰宅後すぐに入浴することで髪や体についたウイルスが落とせるのに加え、お湯につかることで毛穴に入ったウイルスが落ちやすくなるといいます。

歯磨きについても、歯周病菌が増えると免疫力が低下するため、歯周病菌を増やさないようにしっかり歯磨きをすることも対策になるといいます。

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