年賀状の受付が始まり、これから書くという人も多いのではないでしょうか。そうした中、増えているのが「年賀状じまい」です。SNSの影響や郵便はがきの値上げが背景にあり、雑貨店ではあるグッズの売れ行きが品薄になるほど好調です。

12月15日から始まった年賀状の受付。今年も多くの人が準備をしています。

40代:
「今年子どもが生まれてその報告したい気持ち」

80代:
「家族で写真撮っちゃってあるの。だからやっぱり出した方がいいかなと出します」

一方、今、増えているのがー

60代:
「友達から『年賀状じまい』が何枚か来ていたので、そろそろ私もしまおうかなと考えていた。年賀状だけがごあいさつを伝える方法ではないし、電話とかLINEとか今いろいろ便利な時代ですから」

50代:
「3、4 年前にやめました。引っ越した時に」

60代:
「年末って忙しいでしょ。(年賀状は)いいとは思うけどやれない」

年賀状のやりとりをやめる「年賀状じまい」です。

日本郵便によりますと、来年用の年賀はがきの発行枚数は10憶7000万枚で、今年用のはがきから4億枚近く減りました。

はがきが22円値上げされたことに加え、SNSの普及などにより「年賀状じまい」の動きが加速していることが要因とみられます。

この動きに合わせて雑貨店などでは「あるグッズ」の売れ行きが好調です。

(記者リポート)
「こちらのお店では年賀状じまいに関する商品が人気で以前はこの棚いっぱいにあったそうですが今、こちらだけになっています」

はがきに書かれているのは「年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます」の文字。

はがきに貼って使うシールも。

当初はそれぞれ10種類ずつ販売していましたが、12月から買い求める人が急増し、品薄の状況が続いています。

ハンズ長野店・藤沢奈央さん:
「柄とかもかわいいものでさりげなくお知らせできるところで人気いただいている。今年でおしまいという人だけにシールを貼る使い方ができるので、はがきを用意するよりも手軽にお使いいただける」

新年のあいさつの定番でもある年賀状。時代と共に価値観は変化しているようです。

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