今が旬を迎えている下仁田ネギ。
冬の味覚のネギが大凶作のピンチに見舞われていました。
取材した「旬菜酒庵 おねぎや新宿店」では、20日に仕入れたばかりの新鮮な下仁田ネギを炭火でじっくり焼き上げると、中が蒸され、ネギのうまみが凝縮されたひと品に。
焼いてよし、揚げてよし。様々な料理に合う下仁田ネギですが…。
旬菜酒庵 おねぎや新宿店・倉地紘司店長：
（仕入れ値が）1.5～2倍くらいに。毎日結構な量を使っています。値段は結構高いなと。
下仁田ネギの生産地、群馬・下仁田町でも異変が起きていました。
営業前の道の駅にはお客さんの姿が。
埼玉・上尾市から来た人：
下仁田ネギです。
群馬・高崎市から来た人：
土日がすごく長く並ぶというので、平日は少し大丈夫かなと思って。
冬の味覚を求めて多くの人が下仁田ネギを手にしています。
かごいっぱいに下仁田ネギを入れていくご夫婦、さらに箱買いしていた女性は8箱の爆買いです。
しかし、道の駅に出荷した農家は「昨年の半分です」「今年は不作です」と、口をそろえて不作だといいます。
さらに店内の貼り紙には「本年大凶作」の文字が。
道の駅しもにた・岩崎智則駅長：
例年通りの量というよりも、約60％位の量となっていて、ここまで少ないのは初めてです。
下仁田ネギの生産者は2024年の大凶作の原因をこう話します。
下仁田ネギ農家・山田夏樹さん：
夏場の暑さ・湿気。雨がすごく降ったので、ネギは乾燥を好みますので、そういった環境にネギが耐えられなかったのかと思います。
下仁田町では、2024年7月に最高気温が39.8度と観測史上最高を記録。
さらに8月の雨量が平年の2倍に迫りましたが、それでも味には自信をのぞかせます。
下仁田ネギ農家・山田夏樹さん：
十分にネギの甘みが乗っているので、一番おいしく食べていただける時期。
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