母子家庭などの自立をサポートします。宮崎県都城市に、県内で唯一となる母子生活支援施設が完成し、落成式が行われました。

9日は、みどりホームを運営する石井記念友愛社の児嶋草次郎理事長が「地域の母子支援の拠点となり、この和が県内に広がることを期待します」とあいさつしました。

母子生活支援施設は、DVや虐待などの被害や経済的な事情を抱える母子家庭などを受け入れ、住居を提供し、自立を支援する児童福祉施設です。

2017年に宮崎県延岡市の施設が廃止されたあと、九州では宮崎だけが母子生活支援施設がない状態となっていました。

(県こども政策局 長友修一局長)
「県、都城市、そして、民間が一緒になって作り上げることができてうれしく思いますし、これからが大事だと思います。本県に受け皿がない中で、みどりホームへの期待の声が大きかった。」

2020年の国勢調査によると、県内で暮らす母子家庭は8683世帯。

これまでは、熊本や鹿児島などの母子生活支援施設を頼るしかありませんでしたが、今後はみどりホームが県内のセーフティネットの一端を担うことになります。

また、みどりホームでは、予期せぬ妊娠などで深刻な悩みを抱えている女性の相談やショートステイの受け入れも行うことにしています。

(みどりホーム 中村健児施設長)
「途方に暮れている女性の方々を私たちが支援のために動いていければ。ここは、自分たちに真摯に向き合ってくれている施設だとわかっていただけるようにしていきたいと思っています。」

みどりホームには1世帯が入所していて、最大で10世帯まで受け入れられるということです。

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