尼崎JR脱線事故の「メモリアルウオーク」で、事故現場付近を歩く参加者ら。手前は中島正人さん=14日午後、兵庫県尼崎市

2005年に兵庫県尼崎市で乗客ら107人が死亡した尼崎JR脱線事故から25日で19年となるのを前に、負傷者や家族らでつくる「空色の会」が14日、現場周辺を歩いて巡る「メモリアルウオーク」を開いた。参加者約30人は事故のない安全な社会を願いながら、約2キロの道のりを歩いた。

事故当日と似た雲一つない青空の下、参加者らは脱線直前に事故車両が通過した同市のJR塚口駅付近の公園を出発。線路沿いを歩いて事故現場の慰霊施設「祈りの杜」を訪れ、白いカーネーションを供えた。

妻が3両目で重傷を負った同会の中島正人さん(60)は「事故を知り、安全について考えることでより良い社会になってほしい」と語った。JR西日本の社員西村勝さん(63)は「後輩たちに事故のことを伝えていくために参加した。加害企業の社員として事故の風化を防ぎたい」と話した。

メモリアルウオークは同会が10年から続けている。

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