長野県宮田村の銃撃事件で殺人未遂の疑いなどで逮捕・起訴され、その後、茨城県で暴力団の男性を殺害した疑いなどで逮捕された指定暴力団「絆會」幹部の男。兵庫県神戸市での暴力団組長の殺害にも関与した疑いが強まったとして兵庫県警が逮捕する方針を固めたことが分かりました。

■水戸暴力団幹部射殺事件 

2020年に宮田村で起きた銃撃事件で殺人未遂などの疑いで逮捕・起訴された指定暴力団「絆會」幹部・金成行被告(55)。

その後、2022年1月に茨城県水戸市の暴力団事務所内で40歳の幹部の男性の頭などを拳銃で撃ち、殺害した疑いでも逮捕されました。

■神戸の暴力団組長殺害事件にも関与か

さらに、新たな殺害に関与した疑いが出ています。2023年4月、兵庫県神戸市のラーメン店で特定指定暴力団山口組系弘道会傘下の組長の男性(57)が頭を銃で撃たれ殺害されました。

警察が現場付近の防犯カメラなどを精査した結果、金被告の関与が浮上。兵庫県警は逮捕する方針を固めました。近く身柄を兵庫県に移し調べを進めます。

■重要指名手配…逃亡中に関与か

金被告は2020年に宮田村で起きた銃撃事件の後、全国に重要指名手配され、2024年2月に宮城県仙台市に潜伏していたところを逮捕されました。

2022年の水戸市の事件と2023年の神戸市の事件は逃亡中に関与した可能性があります。

警察は一連の事件は背景に山口組の分裂や離脱があるとみて調べています。

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