ニンジンの高騰があのメニューにも影響を与えている。

暑い季節がやってくると食べたくなるカレー。
そのカレーに欠かせない具材がニンジン。

東京・神田のスープカレー専門店「スープカレーカムイ」では、大きな野菜がドーンと盛りつけられ、中でもニンジンは圧倒的な存在感を放っている。

23日朝、仕込みの様子を取材させてもらうと、大量のニンジンが用意されていた。こちらの店では、1週間で300本のニンジンを使っているというが、ある異変が。

スープカレーカムイ・諸橋カムイさんは「野菜の高騰がビックリするほどです。ニンジンとかも1本が今までは40円前後だったのが、今は150円になります、1本が」と話す。

ニンジンの仕入価格が3倍以上も高騰しているという。
この専門店では、やむを得ず国産のニンジンから輸入に切り替えたが、ニンジンが細く、これまでは1本から4食分とれたのが、1本から2食分しかとれないこともあるという。

天候不順などが原因で、ニンジンの卸売価格は4月13日には1kgあたり292円に上昇。平年の2倍近くまで値上がりした。

困っているのはニンジンだけではない。

スープカレーカムイ・諸橋カムイさんは「ブロッコリーも1房が今までが250円だったのが、平気で500円・600円いってしまいますので、ちょっと大変。妥協せずに今まで通りやると、原価率はものすごく高くなってくる。毎月今年はずっと赤字です。創業以来最大の危機です」と話した。

ブロッコリーも、農水省の調査によると、主要卸売市場の平均価格が約2倍に上がっているという。

店では4月から、スープカレーを1皿150円値上げし対応しているという。

ニンジン・ブロッコリーの価格高騰は、今後、産地の切り替わりにより徐々に落ち着く見通しということだが、厳しい台所事情がしばらく続くとみられる。

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