2024年に入って、国内の空港では旅客機同士の接触が相次いでいる。

23日朝、羽田空港で起きた事故の発生直後に撮影された画像を見てみると、日本航空機の翼と翼が接触している。

事故が起きたのは、午前7時半ごろ。
日本航空によると、新千歳空港行きの503便が、出発するためにスポットからバックを開始。

そこへ、隣のスポットに入るため前進していた505便の翼が接触したという。

事故後の映像では、関係者が翼の状態を確認している様子も...。

発生直後の写真では、翼の先端辺りが接触しているのがわかる。

この写真を503便の客席から撮影した女性に、当時の状況を聞いた。

翼が接触した飛行機の乗客「(Q. 接触の瞬間は?)見ていました。音はそんなにしなかったけど、ぶつかって(翼が)ちょっと揺れた。(Q. 機内の様子は?)救命胴衣の説明、その説明の最中にぶつかった。周りの人も気づいていない感じでした」

503便の乗客は300人余りだったが、幸い、けが人はいないという。

2024年明け早々に羽田空港で起きたのが、着陸してきた日本航空機と能登半島地震の被災地に向かって離陸しようとしていた海上保安庁の航空機が衝突した事故。

それから2週間余りしかたたないタイミングでは、新千歳空港で大韓航空機の主翼と、キャセイパシフィック航空機の尾翼が接触。

さらに2月には、伊丹空港で全日空機同士の翼が接触している。

そして最近、福岡空港では、あわやの事態が発生。
ジェイエア機が離陸のため滑走路を走っていたところ、日本航空機が停止線を越え滑走路に接近。

ジェイエア機の速度は、時速120km余りに達していたが、急ブレーキで停止した。

旅客機をめぐり、国内で相次いで起きているトラブル。
その原因は思わぬところにあった。

ここからは、元日本航空機長で航空評論家の小林宏之さんとお伝えしていく。

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