犯罪収益をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、受け皿の法人幹部らが逮捕された事件で、大阪府警は28日、新たに住所不定、無職の川崎優人容疑者(32)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。

事件では、これまでに「収納代行業」を自称した富山市の会社「リバトン」の役員、藤井亮平容疑者(41)ら計12人が同法違反や詐欺などの疑いで逮捕された。マネロングループを組織し、SNSで募った協力者に金融機関の法人口座を開設させ、約4000口座を管理。特殊詐欺の被害金など約700億円を資金洗浄したとみられている。

府警によると、グループには30人以上が関わり、川崎容疑者もメンバーとみて行方を追っていた。フィリピンに出国していたが、26日深夜に帰国し警察署に出頭したという。

府警は他のメンバーについても捜査を続け、容疑者の役割など組織の実態解明を進める。

逮捕容疑は2023年5〜6月、藤井容疑者らと共謀し、詐欺などによる犯罪収益210万円を含む計約559万円を別口座に送金しマネーロンダリングした疑い。

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