災害ボランティアの宿泊拠点として整備したテント村の閉村式であいさつする野口健さん(29日、石川県七尾市)=共同

能登半島地震で、岡山県総社市など7市と、登山家の野口健さん(50)が代表を務めるNPO法人「ピーク・エイド」は29日、災害ボランティアの宿泊拠点として整備した石川県七尾市のテント村の運営を終了した。閉村式で野口さんは「地元の方々に支えられながら活動できた。テント村をもっと普及させていきたい」と述べた。

総社市によると、テント村は野球場に2人用のテント100張りを設営して3月24日に開いた。梅雨時期を控え、テント生活の環境が悪化することなどを考慮して閉村を決めた。

テント村利用者が災害廃棄物の処理などに当たったのは、七尾市で約1100件に上った。輪島市や珠洲市などで活動するボランティアも受け入れた。

七尾市の茶谷義隆市長は「非常に名残惜しいが、復興に向けた第一歩と考えている」と話した。〔共同〕

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