航空自衛隊美保基地の自衛隊員が、後輩隊員2人に、胸ぐらをつかんだり、胸を手のひらで突くなどの暴行を加えたとして、6月3日付で停職3か月の懲戒処分を受けました。
航空自衛隊美保基地によると、処分を受けたのは航空保安管制群美保管制隊に所属する50代の男性1等空曹で、2020年4月と9月に、当時同じ部隊に所属していた後輩隊員を指導した際、複数回にわたり胸ぐらをつかむなどの暴行を加えたということです。暴行を受けた隊員にけがはなく、1等空曹は、「私生活に関する指導、助言をないがしろにされたと思い、感情的になり行為に及んだ」と話しているということです。
また2021年10月には、別の後輩隊員を指導した際、左胸を右の手のひらで突くなどの暴行を加え、全治約2週間のけがをさせたということで、1等空曹は、「指導時に隊員が回答に窮したところ、反省の言葉や態度を確認できなかったことから、感情的になって行為に及んだ」と話しているということです。
暴行を受けた2人の隊員が上司に報告したことで事態が発覚し、この1等空曹は、6月3日付で停職3か月の懲戒処分を受けました。
2020年と2021年にあった行為についての処分と公表が、2023年6月になったことについて航空自衛隊美保基地は、「事実関係を慎重に調査していたため」としています。
航空自衛隊美保基地は、「ハラスメントは人格や尊厳が傷つけられ、働く意欲や自信を喪失し、心身の健康を害する可能性が高いことから、全隊員に周知徹底し、同様の事案の再発防止に努めて参ります」とコメントしています。
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