埼玉県草加市とものつくり大学(埼玉県行田市)は、老朽化した木製の橋のリノベーション事業に関する基本協定を結んだ。市は学生に実習の場を提供し、木橋の長寿命化を図る。大学は木橋の修繕の検討、実施を行い、技術的に支援する。
草加市が管理する4つの木橋は供用開始から20年以上たっており、老朽化が進んでいる。木を腐らせないためには水を防ぐことが重要だ。リノベーションではまず腐食部分を取り除いて樹脂で埋める。そのうえで炭素繊維シートを貼って防水し、強度を維持する。床板は傷みにくく防水機能も持つガラス繊維強化プラスチックに変える。
大垣賀津雄教授のゼミ生約10人が関わり、修繕を行う。大学では実験を行うことは多いが、現場で実際に経験を積む機会は少ないという。
市は土木技術者の担い手育成につなげるほか、市の職員と共に働くことで地域への関心を高めてもらうきっかけにしたいとしている。
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