夜の街を歩く男の見つめる先にあったのは、靖国神社入り口の石柱。

中国の複数のSNSで拡散された動画で、男は「靖国神社」と書かれた石柱に上り、放尿するしぐさを見せた後、ポケットからスプレーのようなものを取り出し、何かを書き始めた。男が立ち去った石柱には、赤い文字の英語で「Toilet」と書かれていた。

これは1日朝、靖国神社の社号標と呼ばれる石柱に落書きが見つかった事件の映像とみられている。落書きをした男は、中国で“告発系インフルエンサー”として活動する中国人とみられている。

この事件を巡り、中国のネット上では厳しい批判がある一方で、支持する声もあり、反応は様々だ。

捜査関係者によると、動画に映る男は別の人物と共に、5月29日未明に日本に入国。
31日の午後10時ごろに犯行に及んだ後、翌1日の午前3時ごろ、上海に向けて出国していたことが分かった。

この事件を巡り、高須クリニックの高須克弥院長は自身のSNSに、「この中国の人を捕まえて引き渡してくださった方に賞金をお渡しします」「賞金を1000万円に増額します」などと投稿。

その真意について、高須院長は、「どこの国でも、自分の祖先をまつっているところにおしっこかけられて、ただでは済まないと思いますけどね。(私が)我慢の限界に達したぐらいのところ」と話した。

一方で、「『私人逮捕』の呼びかけでは?」などの声が上がっている点については、「捕まえろと言っているのは、逮捕しろと言ってるわけじゃなくて、早く見つけて、おまわりさんに引き渡してくれと、警察に捜査協力をお願いしますということで」と説明した。

警視庁公安部は、他にも事件に関与した人物がいるとみて、捜査している。

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