東京都三鷹市で2005年に居酒屋副店長の男性(当時53)が殺害された事件で、警視庁捜査1課は4日、上地恵栄容疑者(当時49)を殺人などの疑いで容疑者死亡のまま書類送検した。同容疑者は殺人容疑で重要指名手配されていたが、事件後数カ月で死亡していたことが今年4月に判明した。同課は捜査を終結した。

書類送検容疑は05年11月24日未明から同25日深夜までの間、同市のアパートの1室で、住人の男性の胸を包丁で刺すなどして殺害した疑い。

同課によると、現場に残された下着に上地容疑者のものとみられる血痕が残っていたが、事件直後は断定できなった。再捜査の過程で血痕が同容疑者のものだと確定。検出したDNA型を変死者らのDNA型のデータベースと照会したところ、06年3月に石川県内で発見された身元不明の遺体と一致した。指紋も一致したため遺体が同容疑者だったと断定した。

上地容疑者は石川県加賀市内の山中で首をつって死亡したとみられる。

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