札幌市立中学校で、女性教師が生徒267人、1年生全員分の成績や個人情報を載せた内部資料を体育館に置き忘れ、生徒十数人が見た問題で、資料がインターネット上に流出したおそれがあることがわかりました。市教育委員会は北海道警に相談し、削除を要請しました。
インフルエンサーがXに投稿「一部は有料売買も」
暴露系インフルエンサーが6月5日、内部資料を写したとされる画像をX(旧ツイッター)に投稿しました。
画像に写った内部資料は表形式で、「親配慮」「担任コメント」の列に分かれています。「父親うるさい」「LGBTQかも?」などと生徒にまつわる情報がびっしりとつづられていました。
表示は1700万件を超えていて、「一部はファイルの有料売買も行われる」とポストしています。
市教委「流出したか 投稿内容が正しいかは答えられない」
市教委は5日夜、北海道ニュースUHBの取材に「生徒や保護者のプライバシーに関わる問題なので、書類が流出したか、投稿内容が正しいかは答えられない」と述べました。
そのうえで、生徒や保護者が不安になる可能性があるとして、警察に相談しXに投稿の削除を要請したと説明しました。
5月の会見「流出は確認されていない」
この問題は5月24日、札幌市教委が会見し公表したもので、札幌市北区の市立あいの里東中学校で4月10日夕方、女性教師が体育館のステージ上の演台に一年生の個人情報が書かれた書類が含まれたファイルを置き忘れました。
書類は十数枚で、1年生(8クラス)267人の氏名、性別、成績、家族構成が記載されています。
忘れ物が多いなどの学校生活の情報、仲が良い生徒や悪い生徒の名前などの人間関係、さらには思いが空回りして泣いてしまうなど生徒の性格なども書かれてありました。
書類は、8日後の4月18日に回収されましたが、生徒十数人が見たことが確認されました。
中には書類のほとんどをスマホで撮影し部活の仲間と見た生徒もいましたが、会見で市教委は「学外やネットへの流出は確認されていない」としていました。
市教委は5日現在、記者会見や保護者への説明会は予定していません。
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