私立活水女子大(長崎市)は5日、看護学部のある長崎県大村市で記者会見し、来年4月から同学部で男子学生の受け入れを始めると発表した。広瀬訓学長は「看護師は圧倒的に女性が多いが、患者の半分は男性だ」と述べ、地域の医療関係者の間で男性看護師のニーズが高まっていることが背景にあると説明した。

文部科学省は、女子大の看護学部が男子を受け入れる例は「あまり聞いたことがない」としている。

大学によると、同学部は4年制で5月時点で263人が在籍。来年度の入学定員は75人の予定で、このうち上限人数を設けず男子学生を募る。

カリキュラムは同一で、講義も男女が一緒に受講する。ただ、一つの学部に限った募集で「共学化」とは異なり、大学名は変更しないとしている。

広瀬学長は「看護職は女性がやるべきこととの先入観がかつては常識であった」とした上で、こうした風潮は変わりつつあると強調。「勇気を持って踏み出し、看護師として活躍してくれる男性を育てたい」と語った。

活水女子大は1981年設立。看護学部のほか、国際文化学部などがある。〔共同〕

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。