尾道市の道路工事をめぐり市の職員が業者に入札に関する情報を漏らした事件で、警察は、5日現金の受け渡しがあったとして、市職員と業者の男を再逮捕しました。

この事件は尾道市土木課の専門員・高橋宏和容疑者(52)と「渡辺工業所」の元社長・大崎一義容疑者(58)が、去年3月と6月に行われた尾道市発注の道路工事の一般競争入札を妨害したとして逮捕・起訴されているものです。

高橋容疑者は大崎容疑者に最低制限価格が推測できるような設計書を渡し、「渡辺工業所」は最低制限価格より数千円高い金額で落札していました。

警察は情報を漏らしたことに対する謝礼として、大崎容疑者が高橋容疑者に尾道市内で現金合わせて6万円を渡したとして、高橋容疑者を加重収賄の疑いで、大崎容疑者を贈賄の疑いで5日、再逮捕しました。

警察は「捜査に支障がある」として、2人の認否を明らかにしていません。
2人は少なくとも数年前からの知り合いとみられていて、警察は余罪を慎重に捜査しています。

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