能登半島地震で被害を受けた石川県の道路復旧を加速させるため、国土交通省北陸地方整備局は6日、地元自治体との連絡調整会議の初会合を開いた。県や市町が管理する道路の被災状況を共有し、復旧策を検討する。

国交省によると、石川県が管理する国道や県道は3日時点で21路線43カ所の通行止めが続く。県などは今夏までに25カ所の再開を目指している。輪島市や穴水町など6市町が管理する幹線道路約60カ所も不通となっている。

会議は冒頭を除き非公開。県や6市町の担当者らが参加した。北陸地方整備局の武藤聡道路部長は冒頭のあいさつで「本格的な復興に向け、道路不通が支障とならないようにすることが重要だ」と述べた。

国交省は県が管理する一部道路の復旧工事を代行している。会議では、代行箇所以外での早期の通行止め解消に向けた課題を整理し、対応を協議する。

県は能登半島地震からの復興計画に、高速道路の4車線化などを通じて災害に強くする取り組みを掲げた。会議では、こうした中長期的な道路整備も議論する。〔共同〕

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