5月26日に滋賀・大津市の住宅で、保護士でレストラン経営者の新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、警察が、新庄さんが担当していた保護観察中の無職の男が殺害に関与した疑いがあるとみて捜査していることが分かった。

5月24日の午後4時頃に記録された防犯カメラ映像には、新庄さんが運転しているとみられる黄色い車が、自身が運営するレストランに向かう様子が映っていた。新庄さんは、この日の夜に、何者かに自宅で殺害されたとみられている。

新庄さんを知る人は、その人柄について、「人望的にも非常に厚い方ですから、人から恨みを買うようなことは考えられない人物だった」と話す。

罪を犯した人の更生を支援する「保護司」としても活動していた新庄さん。
警察は、新庄さんが担当していた保護観察中の無職の男が殺害に関与した疑いがあるとみて、捜査していることが分かった。

新庄さんが行っていた「保護司」とは、刑務所から出たあとの住む場所や働く場所の確保、月に数回面談を行い相談に乗るなど、無報酬で罪を犯した人の社会復帰を支援する活動。

保護司の新庄さんと男の間に一体何があったのだろうか。

新庄さんが大津市の住宅で、大量の血を流してうつぶせの状態で死亡しているのが見つかったのは、5月26日午後4時頃のことだった。

遺体には刃物のようなものによる傷が10カ所以上あり、死因は出血性ショックだった。

捜査線上に浮上した30代の男は、事件が発覚した2日後の5月28日、大津市市内でナイフを所持していた銃刀法違反の現行犯で逮捕されていた。

警察は、この男が新庄さん殺害について何らかの事情を知っているとみて捜査を進めているという。

捜査関係者によると、男は5年前、コンビニから現金を奪ったとして、執行猶予5年の有罪判決を受けて保護観察中で、新庄さんが男の更生の支援を行っていた。

警察は、保護観察を巡ってトラブルがなかったか本格的に調べを進める方針。

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