NHKがEテレの番組のロケ中に一部を破損させた後、別の角材で補う措置をした「旧金毘羅大芝居」升席の様子=NHK提供
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 NHKは10日、Eテレの番組「芸能きわみ堂」のロケで、国の重要文化財に指定されている「旧金毘羅大芝居」(香川県琴平町)の升席を仕切る木製の角材の一部を破損したと発表した。

NHKがEテレの番組のロケ中に、一部を破損させた「旧金毘羅大芝居」升席の角材=NHK提供
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 1835年に建てられた旧金毘羅大芝居は、現存する日本最古の芝居小屋。NHKによると、5月24日、同番組のロケで舞台上にいる番組出演者をカメラマンが花道を歩きながら撮影していたところ、足を踏み外して客席に転落。升席を仕切る角材の1カ所が折れた。升席に人はおらず、カメラマンを含め、けが人はいなかった。NHKは芝居小屋を所有する琴平町などに謝罪し、香川県や文化庁にも報告した。同局は「貴重な文化財を破損したことを深くおわびする。関係機関の指導に従い、適切に対応していく」とコメントした。

 NHKは昨年4月にも、連続テレビ小説「ブギウギ」のロケで、滋賀県東近江市の百済寺(ひゃくさいじ)本堂のぬれ縁を破損した。【諸隈美紗稀】

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