21年前に摘発された大規模ヤミ金「旧五菱会グループ」の元メンバーによる高金利貸し付け事件で、「運び屋」として逮捕された女が、自らもヤミ金業を営んだ疑いで再逮捕されました。

捜査関係者によりますと、再逮捕された伊藤輝代子容疑者は2021年から2022年までの間、無登録で金を貸し付け、男性2人から法定利息の13倍~98倍となる88万4000円の利息を受け取った疑いが持たれています。

伊藤容疑者は5月、「旧五菱会」の元メンバーをリーダーとするヤミ金グループで現金の運搬役として逮捕されていましたが、その際の家宅捜索で、自宅からキャッシュカード数百枚や携帯100台ほどが押収され、自らもヤミ金業を営んでいた疑いが判明しました。

2018年以降の5年余りで、約750件、あわせて2000万円の貸し付けを行い、違法な利息1800万円ほどを得ていたということです。

伊藤容疑者は、2014年ごろからヤミ金から借り入れをして多重債務者となった結果、ヤミ金の貸し付け側に加担していったとみられています。

「旧五菱会グループ」は、2003年に摘発された指定暴力団・山口組五菱会の“ヤミ金の帝王”と呼ばれた男が運営していたものです。

警視庁は、伊藤容疑者のヤミ金業にも、背後に「旧五菱会グループ」の元メンバーらが顧客名簿や口座の調達などに関与していたとみて捜査しています。

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