世界の男女平等についてのランキングが発表された。
日本は118位と依然低いままだが、上位を見てみると、途上国のニカラグアが6位に入っている。日本とニカラグアの間にどんな差があるのだろうか。
ジェンダーギャップ指数が依然として低いままの日本。男女の差を縮める職場づくりをテーマにしたセミナーが開かれるということで取材してみると、女性リーダー育成のためのセミナーには、男性の参加者が多くいた。
一体なぜなのか、参加する人に話を聞いた。
参加者(30代男性):
育児に対する取り組み方を根本的に変えていかないといけない。
参加者(50代男性):
女性・男性が家庭とのバランスをとりやすい職場が生き残っていく。
実はこのセミナー、女性の管理職を育成するため、仕事と家庭の両立で悩むママを支える「働くパパ」への支援を進めるためのもの。
講師:
男性の育児家事参画と女性の活躍は本当に“車の両輪”。
世界経済フォーラムが12日に発表した「世界の男女平等ランキング」で、日本は146カ国中118位。
そんな中で「イット!」が注目したのは、6位のニカラグア。
中央アメリカに位置するニカラグアは、発展途上国に分類され、人口は約662万人の小さな国。
しかし、日本と男女格差を比較すると、経済・教育・健康・政治の分野全てで日本を上回っていることが分かる。
特に政治は、ニカラグアが5位に対し、日本は113位。
ニカラグア議会のSNSを見ると、女性の議員の写真が数多く載っている。
ニカラグアでは、オルテガ大統領が強力なリーダーシップで男女平等を進め、ジェンダーギャップが縮まったという。
しかし、日本ではまだまだ。
百貨店業界(30代女性):
子どもがいてもフルタイムで男性は働けるので、女性の方が不利。
福祉業界(30代女性):
自分の会社も男性の方が上の役職いきやすい。女性だと家庭持っている方は昇進せず、このままでいい人も少なくない。
金融業界(30代女性):
働ける時間とか加味していくと、男性の方が昇級しやすいとか賃金高い。男女平等と言ってはいるけど、整っていないんじゃ。
調査によると、世界で男女平等を現在のペースで完全に達成するには、何と134年もかかるとされている。
しかし、女性の賃金が男性を上回っているという会社もある。
スパイスファクトリー取締役CSO・流郷綾乃さん:
男性とか女性とかジェンダーに対する意識がすごくフラット。国籍とか、宗教とか、特に制限なくフラット。評価する側の人たちに、バイアスがないことがすごく大事。
IT業界は男女で能力差が比較的出にくいことに加え、男女ではなく一人一人の実力を会社が評価することが重要だという。
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