客が店員などに暴言や悪質なクレームを浴びせる「カスタマーハラスメント」が全国的に問題となっているなか、愛媛県伊方町の男が町職員に「カスハラ」を行った疑いで書類送検されていたことが13日までに分かりました。

録音された男の声:
「木刀持って後ろからぶち破っちゃってもいいぐらいやぞ、こなっ。己の部下かなんか知らんけど、あのあんちゃんらの前で毎日のように恥かかしちゃろか、(俺は)なんちゃ痛もかゆくもねえぞ」

録音されていたのは伊方町役場の50代の男性職員が去年3月、町内の50代の男から浴びせられた脅し文句です。

関係者らによりますと、男は去年1月町から借りたバスが「ガスくさい」などとクレームをつけて以降、その後もクレームや暴言がエスカレート。去年3月には町職員の男性を自宅に呼びつけ…

録音された男の声:
「おのれ(お前)のお。(今さら)『すいませんでした。私が悪かったです。ごめんなさい』そんなもん聞く耳なんかとうにねえわい、ボケっ。おのれらみたいに根性座っちょらんことねえぞ。こなあ(コラァ)。来いやいうがやったら(来いと言われれば)なんぼでも行っちゃる。行っちゃる代わりにきちんと答え出せや、こなあっ」

男は男性職員に対し、夜9時半から翌朝5時半頃にかけ、約8時間に渡り脅しを繰り返したということです。その後も男からの暴言やクレームが続き、男性職員は過度なストレスで病院から「うつ状態」と診断され、去年8月に役場を退職しました。

警察は男性の親族から告発を受け、脅迫などの疑いでこの男を5月に書類送検したということです。

伊方町役場ではこの事件を受け、窓口に防犯カメラを設置したり職員の名札を名字だけにしたりするカスハラ対策を取っていて「今後も職場環境の改善に努めたい」としています。

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