小泉龍司法相は14日の閣議後記者会見で、大津市で保護司が殺害された事件を受け、保護司の不安解消に向けた緊急的な対応を行った上で、安全確保策を取りまとめる考えを示した。秋までの策定を目指す。
事件では、保護観察中の容疑者が担当の保護司を殺害したとして逮捕された。法務省は10日付で全国50カ所の保護観察所に対し、保護司と連絡を取って、保護観察対象者との間でトラブルがないかなどを6月中に聞き取るよう指示した。
小泉法相は、保護司が不安を感じる場合は、複数の保護司で担当したり、担当を保護観察官に変更したりする措置を早急に講じるとした。保護司の活動環境も改めて調査するという。制度の見直しを進めている有識者検討会でも議論してもらう予定で、「安全な活動を確保するための対策を取りまとめたい」と述べた。
14日は、自民党法務部会、再犯防止推進特別委員会の議員らが、保護司らの不安解消や環境整備を求める緊急提言を小泉法相に提出した。【三上健太郎】
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