最高裁判所=東京都千代田区

東京の旧国鉄三鷹駅で昭和24年に起きた「三鷹事件」で電車転覆致死罪に問われ、死刑が確定した竹内景助元死刑囚(病死)の第2次再審請求で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は遺族の特別抗告を棄却する決定をした。再審開始を認めない判断が確定した。15日付で、裁判官4人全員一致の結論。詳しい理由は示さなかった。

事件は24年7月15日夜に発生。三鷹駅で無人電車が暴走し、駅にいた6人が死亡、20人が重軽傷を負った。連合国軍総司令部(GHQ)占領下で起きた旧国鉄に絡む鉄道三大事件の一つ。

旧国鉄の人員整理に反対する日本共産党の組織的犯行として運転士ら10人が起訴され、一審判決は唯一党員でなかった元死刑囚の単独犯行として無期懲役を言い渡し、ほかの9人を無罪とした。元死刑囚は二審で死刑判決を受け、30年に最高裁で確定した。

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