西日本から東日本の太平洋側を東に進む低気圧や前線の影響で、日本列島は18日、広い範囲で雨になった。沖縄県や高知県では、1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測した。気象庁は土砂災害や河川の氾濫に警戒するよう呼びかけた。

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和歌山県田辺市と上富田町は18日、大雨の影響で土砂災害の危険性が高まったとして、それぞれの住民に避難指示を出した。

気象庁によると、前線が西日本から東日本の南岸に延び、低気圧が前線上を発達しながら東北東へ進んだ。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になったため、各地で雨が強まった。

18日午前までの24時間雨量は沖縄県久米島町で293.5ミリ、宮崎県えびの市で227.5ミリ、鹿児島県屋久島町で227.0ミリなど。高知県安芸市では明け方に1時間で78.0ミリを観測した。

18日午前6時からの24時間予想降水量はいずれも多い所で、東海250ミリ、関東甲信、四国200ミリ、近畿150ミリ、伊豆諸島、沖縄120ミリ、奄美100ミリ。

四国では18日午前中に線状降水帯が発生する可能性があるとの予測を発表。その場合は局地的にさらに雨量が増える可能性がある。〔共同〕

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