甘い言葉で恋愛感情を抱かせ、現金をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害にあった奈良県の女性が実態を赤裸々に話しました。

【被害に遭った女性(50代)】「絶対にこういうのには引っかからない、ありえないと思っていた」

こう話すのは、奈良県平群町に住む50代の女性です。

ことし4月、SNSで知り合った外国籍を語る男とメッセージのやり取りを繰り返すうち、徐々に好意を抱き信頼するようになってしまったといいます。

【被害に遭った女性(50代)】「日本人男性が言えないような言葉を海外の人は言う」「特に日本の中年以降のシングル女性が求めている言葉を、全部勉強している感じがした。だからそれで癒されてしまう」

するとある日、相手から「銀行の代わりにお金を入れると利益が出る」などと暗号資産を運用するサイトを紹介されます。

数日で資産が増え、実際に出金もできたことから、女性は複数回にわたり入金。

総額は1000万円以上にものぼりましたが、知り合いに相談したことで、詐欺と気が付きました。

【被害にあった女性(50代)】「(振り返って)バカだったなとは思いますよ」「まずは疑う。知らない人から(連絡)が来た場合は、どんなにいい言葉が来たとしても、断る勇気が必要」

奈良県内では、「ロマンス詐欺」や「SNS型投資詐欺」が、ことしに入って急増していて、奈良県警は、SNSで安全・簡単・高配当などとお金の話が出たら詐欺を疑うよう呼びかけています。

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