NTT西日本は25日、1月の能登半島地震で被害を受けた通信設備の約9割が復旧したと発表した。固定電話やインターネットなどの通信サービスは着実に回復が進んでおり、各種申請のデジタルトランスフォーメーション(DX)化などでも被災者を支援する。
能登半島地震では通信ビルやビル間をつなぐ設備などが故障し、最大で固定電話で約8000回線、インターネット接続サービス「フレッツ光」で約1500回線に影響が出た。「能登地域へのアクセスや積雪への対応には苦労した」(NTT西日本北陸支店の小杉佳世子支店長)が、被災地に拠点を確保しながら徐々に復旧を進めてきた。
NTT西はインフラ面だけでなく、震災関連手続きのデジタル化や病院における電子カルテの活用なども支援する。現在も輪島市など一部で影響が残っているが「能登半島の復興は地方のデジタル活用におけるモデルとなる。通信事業者としての使命を果たすべく、今後も全力で対応していく」(小杉氏)としている。
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