通信制高校「R高」の新設を発表した角川ドワンゴ学園の山中伸一理事長㊧、山本一太群馬県知事㊨ら(東京都港区、26日)

角川ドワンゴ学園(沖縄県うるま市)は26日、2025年4月に通信制高校「R高等学校」を開校すると発表した。16年に沖縄県に設立した「N高等学校」、21年に茨城県に設立した「S高等学校」の生徒数は合わせて2万8000人を超えた。さらに通学者数が増えるとみて開校を決めた。

所在地は群馬県桐生市。リアルやリスペクトなどの頭文字Rを採用した。必修授業や学校行事などはN/S高と共通で、3年間に1度本校に通う「スクーリング」で校舎に通う。21年3月に閉校した群馬県立桐生女子高校の校舎を活用し、課外活動では富岡製糸場の見学などをする予定だ。

同日、東京都内で開かれた発表会に登壇した桐生市の荒木恵司市長は「R高が地域や日本、世界を変える原動力になることを大いに期待する」と話した。

N/S高はネット時代の新しい学校のあり方を示して入学希望者が増えている。両校には全国のキャンパスに週1〜5日通学する「通学コース」がある。現在は全国31都道府県に69のキャンパスがあり、25年度に100キャンパスまで広げる。

KADOKAWAは現在、大規模なサイバー攻撃を受けて一部サービスの利用ができなくなっている。N/S高でも学習アプリ「N予備校」の利用などで一時影響が出た。ドワンゴ顧問の川上量生氏によると「角川グループのネットワークと学園のネットワークは別で、現在は影響がない」という。

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