6月26日までに富士山の火口で3人が心肺停止の状態で見つかり、その後死亡が確認されました。静岡県警には2024年1月と6月に登山者の行方不明届が出されていて、2人はいずれも都内在住の男性です。
警察は火口で見つかった3人のうちの1人について、行方不明届が出ていた登山者と確認しています。
6月の行方不明者の捜索中に発見
まだ雪が残る富士山の山頂。
その山頂の火口で、数人で担架を引っ張る警察の山岳遭難救助隊の姿が確認できます。これは6月26日午後2時頃に撮影された映像です。
静岡県警によりますと、6月21日に「富士登山に行く」と家族に告げて行方がわからなくなっていた都内在住の男性について県警の山岳遭難救助隊が捜索していたところ、山頂の火口で3人が倒れているのを発見しました。
3人の性別や年代はわかっていませんが、いずれも意識はなく心肺停止の状態だったということで、警察が救助活動を行っています。
県警によりますと、富士山に向かったとみられる登山者では2024年1月と6月にいずれも都内在住の男性あわせて2人の行方不明者届を受理しているということです。
行方不明者の発信機で位置を確認
富士宮口5合目から斉藤力公 記者が伝えます。
斉藤力公 記者:
こちらの富士宮口5合目の駐車場には警察車両や救急車は見当たりませんが、登山者とみられる車が少し見られます。
先ほど頂上まで登ってきたという登山者に話を聞いたところ、頂上付近では風が強い時間帯があり、9.5合目以降は雪が多く残っていた場所もあったということです。
警察によりますと、心肺停止の状態となっている3人は山頂からブルドーザーを使ってこちらまで搬送される予定だということです。
3人のうち1人は東京都日野市の50代の男性と判明していて、この男性が位置情報を示す発信機を持っていたことが発見につながったということです。
他の2人も登山者とみられていますが、性別や年代は今のところ明らかにされていません。
静岡県警ではその後、3人についていずれも死亡を確認しています。
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