自宅で子供3人と無理心中を図ったとして、殺人未遂の罪に問われた41歳の母親の裁判員裁判で、福井地裁は26日、被告の母親に懲役3年・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
  
有罪判決を受けたのは、越前市内に住む41歳の母親です。判決文によりますと、この母親は2022年1月、自宅で練炭を使って子供3人と無理心中を図り、子供たちに一酸化炭素中毒の傷害を負わせました。
  
裁判で弁護側は、この母親は犯行当時うつ病を発症するなどして行動を制御する能力が完全に欠けていたとして、無罪を主張していました。
   
26日の判決公判で内山孝一裁判長は、殺人未遂を認め、子供に殺意を抱き命を危険にさらした犯行を厳しく批判しました。
 
その一方で、この母親は家事や育児のストレスでうつ状態となり、夫からの暴言で精神的に追い詰められたことや、深い反省の態度を示しているなどとして、検察の求刑懲役5年に対し、懲役3年・執行猶予4年の判決を言い渡しました。

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